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博物館網走監獄・体験講座のコンセプト


 博物館網走監獄では、明治期に監獄の受刑者が行った様々な作業をテーマにした体験講座メニューを準備しています。
 また豊かな自然環境に恵まれた野外博物館としての特徴を生かしたプログラム、単に懐かしい作業というだけでなく、網走監獄、網走刑務所の運営理念だった自給自足と、罪を償うこと、即ち「働くこと」=「労働」が、受刑者の改善更生、社会復帰を進めるために最も重要なことであるという考えのもと行われていた刑務作業に着目し、監獄内部で行われていた作業を体験講座に取り入れ展示内容をより深く理解いただくことを進めています。
 明治、大正期の監獄で刑務所建築の資材として受刑者に大量に製造させていた煉瓦造りを学べる『レンガ作り体験』をはじめ、様々なメニューを準備し、学芸員、指導員が展示内容に沿って指導をします。
 博物館の見学だけでなく、本物の資料を活用できる当館独自の体験講座に参加してみてはいかがでしょうか。

パンフレットをダウンロードする

 

体験講座利用について


体験講座につきましては、すべて事前にお申し込みをいただいたうえで、参加人数、対応等について学校と博物館で協議をさせていただきながら準備を進めます。
受け入れ可能な季節が限定される講座もありますので、詳細につきましては、

博物館 網走監獄 総務学芸課 までお問い合わせをお願いいたします。
電話:0152-45-2411
Mail:info@kangoku.jp

1. オリジナルレンガ造り体験


明治・大正期、近代的な刑務所建築を進めるため安価で丈夫な建築資材としてレンガを採用し、費用節減を目的に各地の監獄・刑務所内の作業でレンガ焼成を行いました。網走刑務所も明治末期に火事で木造施設のほとんどを焼失したあと、再建の資材としてレンガを採用し、レンガ造りを行い周囲を囲む塀や門、独居房、倉庫などを築造しています。
網走刑務所のシンボルとして今も旧正門が現在の刑務所に残っているほか、当館では、旧裏門、レンガ造り独居房を移築保存・公開をしています。博物館網走監獄は、平成20 年に園地内にレンガ焼成用の三段式登り窯を設置し、オリジナルレンガ造り体験を行っています。体験は、粘土を練りレンガの型に詰めて整形を行うものです。40日間程度の乾燥後、焼成作業を行い、完成品となります。完成品発送については各自で送料負担をお願いします。
23 年度は、焼成作業(窯の火入れ)を8/27 予定のため、乾燥期間を考えるとレンガ造りは5/15~7/25 にて参加をお願いします。

オリジナルレンガ造りの工程(21年度・地元中学校による体験学習のようす)

レンガ焼成用粘土。直径20 センチ程度のボール状に分けてあります。この粘土を型に詰める前に練り上げ、十分に空気を抜きます。これは焼きあげるときに破裂するのを防ぐための大事な作業です。
好きな形の型を選び、レンガを詰めて表面をきれいに整形します。型は「レンガ型」「三角形」「ハート形」「円形」などの準備があります。整形後、型枠から抜き取り、名前やメッセージを彫ることができるのでメモリアルな作品となります。
型枠から抜いて乾燥中のレンガです。凡そ40 日間程度、風通しの良い場所で乾燥させたのちに、焼成作業を行います。
これが、当館の三段式登り窯です。一度に300 個程度のレンガを焼きあげることができます。燃料は、園地や周辺山林の朽木、倒木を薪に使用する環境にやさしい窯です。
焼成作業は、博物館職員が担当します。通常、12 時間程度をかけ、窯内部温度を1100 度まで上げて焼き上げます。作業を見学することは可能です。一定の時
間、温度を上げた後、4 日程度、窯内部の温度を下げてから作品を取り出します。
完成し焼きあがったオリジナルレンガ。焼成温度や火の当たり具合で表面に艶のある還元が発生することもあります。作品は、博物館まで受け取りに来てい
ただくか、発送を希望される方は別に送料をいただきます。

2. 豆草鞋(わらじ)つくり体験


携帯用マスコットになる小さな草鞋編み体験講座です。自給自足を旨とした刑務所内ではわらじや雪靴などの履物も自分たちで作りました。「豆わらじ」は、看守の目を盗み、受刑者たちがお守り、マスコットに作った小さなわらじです。見つかると反則品として没収され、懲罰の対象となりましたが、「早く外の世界にでる」(出所できる)願いを込めてこっそりと編みこんで作ったものだそうです。
この小さなわらじを編んでみる講座です。出来上がった作品には携帯電話用のストラップ紐、金具をつけて持ち帰ることができます。

豆わらじ 豆わらじ造りの様子

豆わらじ造りの工程

  1. 豆わらじを編むための土台紐カラー紐、鼻緒紐を選び長さに切ります。
  2. 製作台の上で針に紐を通し、底部から上部まで土台紐にカラー紐を編みこみます。
  3. 鼻緒の位置を決め付けます。
  4. ストラップ用の金具を取り付け完成です。

3. 大工道具体験


当館にて保存公開している網走刑務所の旧建築物は、明治末期に受刑者が、官有林から原木を伐採、所内にて製材し、建て上げた木造建造物です。
この体験講座は、様々な木工作業を行い、当時の作業を追体験してみることに着目したものです。 半完成品の木工キットを切削し、組み立てることで大工道具の使い方を学ぶことができます。 博物館職員が指導します。

講座は職員が、工具の安全な使用方法について指導を行いながら進めます。
なるべく危険な作業は行わない工程にしていますが電動工具や鋭い刃物を使います。注意をしてください。
木製キットは、巨大昆虫物入れ、SL、ジープ、バードテ ーブルなどを作りました。
完成した作品は持ち帰ることができます。

4. 染色体験


刑務所では、衣類も所内で染色、縫製を行っていたものがあります。染色には、自生するさまざまな植物を素材に使いました。
この講座では、北海道に自生するハマナスの花や、木の実、葉などを使って染色の基本を学びます。

作品例

 

 
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