監獄秘話「受刑者が恐れたもの」
それは、独居房。
獄舎の中で自由を拘束される囚徒は、そのはけ口として監獄内で禁止されている。「反則行為」を起こしがちになる。それを制裁する懲罰の一つとして、独居房での拘禁がある。「反則行為」とは、次のようなものである。
- 命令や指示にそむくこと。
- 暴力行為や、言い争いをすること。
- ものを盗んで食べること。タバコを持つこと。
- 決められた以外の物品を隠し持つこと。
- 物品を壊したり、汚したりすること。
- 禁止されている物品をかくれて制作すること。
- 下品な言葉をつかったり、みだらな行いをすること。
- とばくや賭けごとをすること。
- 病気を偽って仕事を休むこと。
- 仕事をすることを拒否したり、怠けること。
- 人の悪口を言ったり、人をそそのかしたりすること。
- わざとケガをしたりすること。
- 放火や逃走をすること。
そのほか、他者を傷つける恐れのある者、伝染病予防上隔離の必要のある者、政治犯などは独居房に入れられた。
独居房・減食・戒具かつて、中央道路の開削に使役された囚徒たちは、逃亡を防ぐために鉄玉のついた鎖で二人づつ繋がれた。それを「連鎖」といい、囚徒たちは重い鎖を引きずりながら労役に汗を流した。逃亡を防ぐための用具とは別に、懲罰用の戒具がある。反則者や自殺の恐れのある者、集団生活のできない者は独居房に入れられ、場合によっては減食されたが、激しく抵抗する者や脱獄の恐れのある者には手錠や足かせなどの戒具が用いられた。
数ある戒具の中でも、最も恐れられたのがカニ錠である。からだを前方へ「く」の字に曲げさせ、手足を鎖でがっちりと固定する。からだがエビのように曲がったままなので、腹部は締めつけられ、背中と腰に激痛がはしる。
そしてあまりの苦痛に汗を流し、口からカニのようにアワを吹いて気絶してしまうという。それが「カニ錠」の名の由来である。









